2021年4月29日木曜日

電源ユニットと冗長電源

電源冗長構成は同じ電源ユニットを複数台(ここでは2台)並列に動作させてベースボートや内蔵された機器の電力を分担して供給し稼働させます。
一台の電源ユニットに故障が発生すると、残った電源ユニットですべての電力をカバーします。この場合入力電源の冗長化もわかりやすいですね。
3台のユニットを搭載している場合はどうでしょう。1台のユニットでは、電力が不足するため2台のを同時使用し残りの1台のがスペアです。この場合、2系統の入力電源があったとしても同一の系の電源に3台接続すべきです。この点について誤解していたため冗長化確認の試験が想定外の結果となってしまいました。この場合電源系統は1系統です。複数の電源系統に対応するには、1系2系それぞれに3台接続する必要があるということです。電源系統が複数ある場合と、ユニット自体の冗長化と2つの考慮点があり総設計すべきなのです。

機器を冗長化し、電源をA系統とB系統で二重化してあっても,系が正しく分けて接続されていないと意味がない。A系統サーバやストレージであってもネットワーク機器がB系統であった場合、電源系が片系ダウンでもシステムは両系ダウンしてしまう。当たり前とも言えるが、意外と見落としている場合がある。

稼働後に試験を実施しようとしてもリスクが伴う場合もある。UPSが組み込まれているとさらに確認が取りにくい状態になる。


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