四進法磁気記録装置

1999年6月11日に申請したもの。つたない思い出です。

【発明の名称】四進法磁気記録装置

57)【要約】        (修正有)

【課題】従来の2進法のデータ記録方式を四進法の記録方式にし、密度の高いまた、高速な記録再生が可能な装置の提供。
【解決手段】手段として、記録媒体記録面垂直方向のS極とN極、記録媒体記録面平行方向かつトラック進行方向に直角に配置されたS-NとN-Sの4種の磁性を用い4進法にてデータをあらわし、磁気媒体に記録する。本記録装置のヘッドは、逆U字型のコアの頂点付近に媒体に平行方向の磁界用の記録再生コイルと開口部両端を同一のコイルで巻いた媒体に垂直方向磁界用の記録再生コイルを持つ。よって、一基の磁気ヘッドに二個のコイルを配置したヘッドを用い、媒体に対し垂直、平行各方向の四種類の磁性を記録再生する。ヘッドの両端を結ぶ線とトラックの進行方向は直角になるようヘッドを配置する。一基のヘッドに垂直と水平の複数方向の磁界を記録再生する複数のコイルを持つヘッドを用いる



【特許請求の範囲】
【請求項1】記録媒体記録面垂直方向のS極とN極(以下垂直系データ)、記録媒体記録面平行方向かつトラック進行方向に直角に配置されたS-NとN-S(以下水平系データ)の計4種の磁性を用い4進法にてデータをあらわし、磁気媒体に記録する磁気記録方式、また記録装置。
【図1】
【請求項2】本記録装置のヘッドは、逆U字型のコアの頂点付近に媒体に平行方向の磁界用の記録再生コイルと開口部両端を同一のコイルで巻いた媒体に垂直方向磁界用の記録再生コイルを持つ。
【図3】よって、一基の磁気ヘッドに二個のコイルを配置したヘッドを用い、媒体に対し垂直、平行各方向の四種類の磁性を記録再生する。ヘッドの両端を結ぶ線とトラックの進行方向は直角になるようヘッドを配置する。一基のヘッドに垂直と水平の複数方向の磁界を記録再生する複数のコイルを持つヘッド。

【発明の詳細な説明】
【001】
【発明の産業上の利用分野】本発明は、デジタルテープまたはデジタル式ディスク磁気記録装置に用いる。
【002】
【従来の技術とその問題点】従来の磁気記録方式はN極とS極の磁性の違いにより0と1の2進法にてデータを記録していた。2進法の磁化は垂直磁化
【図3】と長手磁化
【図3】の2種類がある。2進法にて16進法の1桁をあらわす為に4桁の2進法の領域を使用する。より高密度のデータの記録を求められる現在,磁気記録装置において2進法のデータの記録は高密度化の妨げになりつつある。
【003】
【解決しようとする課題】本発明により、従来の2進法のデータ記録方式を四進法の記録方式にし、密度の高いまた、高速な記録再生をすることが可能になる。
【004】
【発明の開示】4進法の4種類の信号を説明する。まず例として媒体を垂直に磁化する。表層にN極に磁化されたとすると下層は、S極に磁化される。これをひとつの信号表現パターンとし、これをトラックの進行方向を軸として90度づつ左右任意の方向に回転させると4種類の磁化パターンができる。この4種類のパターンを用い4進法を表現する。
【図1】
(1)データを記録する際、磁化する方法として、
1.記録媒体に垂直に磁化する。(垂直系)
【図1】・
【図2】
2.記録媒体に平行かつ回転または進行方向に平行に磁化する。(長手磁化)
【図2】
3.記録媒体に平行かつ回転または進行方向に直角に磁化する。(水平系記録)
【図1】
上記に3項目対しN極とS極の磁性があるので計6通りの方法がある。本発明は、1項(垂直系)と3項(水平系)それぞれN極とS極の計4個磁性を用い4進法を表現する。
【図1】
【005】
【発明の具体的手段】4種類の磁化パターンの記録と再生を説明する。
垂直系のデータの再生
垂直系のデータの再生には、逆U字型のコアの開口部両端を同一のコイルでまいた垂直方向の記録再生コイルにて媒体より垂直方向に発する磁界を再生する。垂直系データがヘッドを通過した場合このコイルに正または負の電流を発生させる。このとき平行系コイルは磁力線の方向がコイルの発電する磁力線の方向と90度違うので電流は発生しない。
【図3】
垂直系のデータの記録
垂直系のデータの記録には、逆U字型のコアの開口部両端を同一のコイルでまいた垂直方向の記録再生コイルにて行う。垂直系のデータの記録はこのコイルに電流を流すことにより媒体に対し垂直方向の磁界を発生させる。よって媒体を垂直に磁化する。
【図4】
水平系のデータの再生
水平系のデータの再生には、逆U字型コア頂点付近の媒体に平行方向の信号記録再生コイルにて行う。水平系のデータの発する磁力線は記録面に対し平行に発生する。平行系データがヘッドを通過した場合このコイルに正または負の電流を発生させる。このとき垂直系コイルは磁力線の方向が上下両方向通過しコイルの発電を相殺し電流は発生しない。
【図3】
水平系のデータの記録
水平系のデータの記録には、逆U字型のコアの頂点付近の媒体に平行方向の記録再生コイルで行う。水平系のデータの記録はこのコイルに電流を流すことにより媒体に対し平行方向の磁界を発生させる。よって媒体に対し平行に磁化する。
【図4】
垂直系正負と水平系正負の計4通りのデータ記録パターンにより4進法のデータを記録再生する。






コメント

このブログの人気の投稿

アマチュア無線で利用する1.8Mhz のアンテナ作成に挑戦

発言の仕方には気をつけよう

コーディング用フォント