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事象の背景を正確に伝える

 上司に責任者に部下に、言葉や文書で伝えたり依頼したりするとこがある。主たる伝達事項は伝えたとして、その背景が対応方法の判断のキーになる場合がある。お客様のクライアントのオーダー等を伝える場合、再度同様のオーダーを受けたのか初めてのオーダーなのか、窓口になるお客様の理解度その人に確認できるオーダーの内容、お客様の心証や、ライバルの有無、オーダーとは別に判断の材料となる。また伝える人間により、その背景や温度感心証やクライアントの中での優先度を受け取る力が異なる。そこは個人を生かす、その人たるところとなる。正確に公平に偏らず伝ええ良い判断を導いてほしい。同じことが報告を受ける側にも言えることだ。IT化・デジタル化を推進する上で見落として欲しくない。

訓練と本番

あたまで理解し、わかっていることと、実際にできることとは違う。誰もがそう思っている。しかしこんな言い訳を聞く機会が、また自ら声にする機会がある。舞台に魔物がすむ。五輪に魔物がすむ。なんて言葉を耳にする。実際にできることとするには訓練や練習が必要だ。あたまで理解しわかっているとと、実際にできることの隙間をつくように魔物が現れる。魔物は、練習中、訓練中、リハーサルには出没しない、一世一代いざ本番に、ここぞと出てくる。この魔物の出現を想定内として立ち向かう力をつけてくれるのが訓練だ。

失敗した時の行動

 2020年本屋大賞ノミネート  話 題 の 小 説 『 線 は 、 僕 を 描 く 』 の 著 者 で あ り 水 墨 画 家 の 砥 上 裕 將 さ んの言葉   水 墨 画 を 学 ん で い る 人の 作 品 を 見 る と 、 多 く の 場 合 、 無 駄 な 一 手 が あ る 。 “ う ま く 描 き た い ” と い う 欲 望 や さ ま ざ ま な 心 境 が 線 に 表 れ 、 そ れ を ご ま か そ う と し て 、 い ら な い 線 を 描 き 足 し て し ま う ん で す 。 そ れ で 次 第 に 絵 が 崩 れ て い く 。 小学校の頃書道を習ったことがあった、3級で終了した。感じたことは、書道は、その日の1枚目が一番良い、書けば書くほど悪くなる感じがした。1枚目が勝負だった。早く終わってみんなと野球がしたかった。 デザインを専門学校で学んだ際、鉛筆によるデッサンがあった、輪郭を表す線を書いていると1本、2本と一番美しい線を求めて書き込んでいた。結果として絡み合った太い線が残っているだけとなる。 失敗は、どこにでもある。その時、SI(システムインテグレーター)の世界では、そのままとは行かない、正しい値に修正する。その後、経緯を理由をつけで報告する。再発防止に理由はいるし、お客様に伝えるには表現方法、言葉を十分選んでお伝えする。それが誤魔化そうとした、いらない線と感じる時がある。 一面失敗が許容されるから言えることもある。人命がかかったプロジェクトではまた違う意見もあると思う。

困難の時こそ必要な「勇気」

 人生において、プロジェクトにおいて、人間関係において、困難なときが必ずある。望んで起こすものではないが。期せずして起こるものだ。そんな時「勇気」が必要だ。冷静になれる。また、そんな時に限って味方は少ない。「備え」が必要であることは必然である。それを実行するタイミングや実施方法や手段・立場など。主体者に対する判断が求められる。東証のシステム障害があったがその中でも「勇気」を奮って判断したリーダーがいたと思う。トラブルシュートに徹するか、関係部署にいち早く周知するか。息ができなくなるような緊張感に迫られる。そんな時「勇気」を出して、「冷静」に。乗り越えてほしい。

いい歌手である前にいい人間であれ

「いい歌手である前にいい人間であれ」「そのためには真実、誠実、謙虚であること」。J.Yパークさん  Nizi   Project 音楽プロデューサーの言葉だ。芸能人は、ファンの興味にさらされる、そしてその人らに支えられていることは間違いない。表に出て、ファンを励ます人にとって、「 真実」、「誠実」、「謙虚」重要なことだ。裏方でもあるエンジニアにはこれらはどうだろうか。エンジニアでなくても「人」として必要と感じる。その位置によって求められるレベルが異なる。有名になればなるほど求められる倫理は高邁となる。さて、年齢を重ねると、傲慢や我儘がとおる場合がある、周囲がその行為にそれほど興味や影響がないと放置される。更にその傾向が進む。私は、父の介護に携わり感じたことだ。心配されるのでなくいつまでも周囲に気配りしつづけられることが、 「そのためには真実、誠実、謙虚であること」につながるのではと思う。

1度ダメになって再び復活したもの

 信頼で見るもの尺度の一つとして。1回目の成功だと慢心してしまいつまづいてしまう。一回ダメになて復活したものは、会社は、組織は、人は、その苦しさを知るゆえに、謙虚で、慎重に、バランスの取れた形になる。信頼の尺度になるのでは、進んで1回失敗することはないと思うが、倒産ギリギリで不景気を乗り越えた経験もそうだ。再び復活は、再度挑戦するところまではよくある話だ、恋愛でもそうだ、挑戦でなく再度勝利し立ち上がるところまでが、ここでいう「復活」となる。個人では方向修正がしやすいが、組織やグループとなるとまた立場ができると、方向修正が困難となる場合がある。

システムの魂

 OSやソフトウェア ハードウェアのサポート期限が切れると新しいものに更新していく。そこには、より早いものにとか、より便利なものとか、機能分離しようとか、統合しようとかの意思はない。魂が不在だ。ゴミデータを削除したり、することで意味あるデータとそうでないデータを分別できる。ディスクのパーテーションサイズなど、サイジングや不要なリソースを選定できる。CPU メモリ 記憶領域の方式 HDDとかSSDとか。デバイス個別の冗長化の要否。ネットワークの必要なスピード。サーバ自体の負荷分散やクラスタ化。システム自体がどう成長したいか要求してくる。その声を拾うことが大切。その声がログに、監視メッセージに現れる。サポートが切れるから更新するだけでなく、たましいを入れてシステムを保守していくことが大切だ。